Adobe Flash 終了目前!何もしないとどうなる?

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2020年12月31日をもって、Adobe社が提供するFlash Playerのサポートが終了します。

Adobe Flashを用いているツールや、Flexで開発しているWeb系業務システムは、

早く刷新しないといけない状況にあります。しかし「実際終了するとどうなるの?」「本当に急いで対応しないといけないの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

今回はAdobe Flash終了を目前と控えているものの、まだその状況が理解できていない方々に向けて、Adobe Flashがサポート終了を迎えるとどうなるか、そのリスクについて解説します。また、Adobe Flashのサポートが終了したあとの対応策についてもご紹介します。

 

1.Adobe Flashを使い続けることのリスク

Adobe Flashのサポートが終了すると、以下のようになります。

  • Adobe Flash Playerがダウンロードできなくなる
  • Adobe Flash Playerの実行がデフォルトでブロックされる
  • Adobe Flash Playerのアップデート、セキュリティパッチの発行がなくなる

それぞれについて簡単に解説していきます。

1-1. Adobe Flash Playerがダウンロードできなくなる

2021年から、Adobe Flash Playerがダウンロードできなくなります。なぜなら、Adobe社は、Flash Playerのダウンロードページを削除すると宣言しているからです。また、サードパーティーのwebサイトでのFlash Playerは正規品ではないため、使用しないようにも言われています。

Adobe Flash Playerを必要とするコンテンツを作成しても、新たにAdobe Flash Playerがダウンロードできないため、コンテンツそのものが利用できなくなります。

1-2. デフォルトでAdobe Flash Playerの実行がブロックされる

Flashベースのコンテンツは、サポート終了日以降、Adobe Flash Playerでの実行がデフォルトでブロックされるようになります。

2020年2月以降のリリースでは、Flasy Player設定ファイルにより、ドメインレベルのホワイトリストを使用することでサポートを有効にできる「法人向け対応サポート」があります。これを有効にしていると、デフォルトでのAdobe Flash Playerの実行ブロックを回避できます。

しかし、この法人向け対応サポートの使用も2020年12月31日をもってサポートされなくなるため、ホワイトリストの利用は、各企業の自己責任となります。

1-3. Adobe Flash Playerのアップデート、セキュリティパッチの発行がなくなる

Adobe社からは、2020年末をすぎると、Flash Playerのアップデートおよびセキュリティパッチの発行がなくなります。これにより、脆弱性が発見されても対応されないことになり、セキュリティ上のリスクが高まります。

セキュリティ上のリスクについては、以前から脆弱性について指摘されることがありました。Apple社のスティーブ・ジョブズが2007年に発表した文書「Thoughts on Flash」の中でも、セキュリティの脆弱性が指摘されています。

一時期Flashを利用したWebサイトが非常に多く、広く使われた事から、ハッカーから標的とされる場合が多く、問題視されていました。今後アップデートおよびセキュリティパッチの発行がなくなることを考えると、今後の利用は避けたほうがよいでしょう。

以上のように、2020年12月31日を過ぎサポート終了となると、次のようになります。

  • Adobe Flash Playerがダウンロードできなくなる
  • Adobe Flash Playerの実行がデフォルトでブロックされる
  • Adobe Flash Playerのアップデート、セキュリティパッチの発行がなくなる

 

2.Adobe Flash サポート終了の対応策は、代替技術への移行

今まで利用してきたFlashベースのコンテンツがブロックされるようになり、新たにFlasy Playerを利用することもできなくなります。このような状況を回避するにはどうすればよいか。対応策としては、主に2つです。

  1. FlashからHTML5やJavaScriptなどの代替技術に移行する
  2. 商用サポートの利用

2-1. FlashからHTML5やJavaScriptなどの代替技術に移行する

Flashが大幅に普及したポイントは、動画・アニメーションといった、それまでHTML4では利用できなかった部分が利用できたことにあります。しかし、現在の標準技術となっている「HTML5」では、Flashと同様動画や音声を埋め込むことが可能になりました。また、JavaScriptを使用すれば、複雑なアニメーションやサイトの高速化など、便利な機能が利用できるようになりました。

そのような技術の発展から、Flashをこのまま使い続けるのではなく、HTML5やJavaScriptなどの技術に移行することが推奨されています。

2-2. 商用サポートの利用

2020年末移行、Adobe社の公式販売ライセンスパートナーであるHARMANが、Flash Playerのサポートとセキュリティアップデートを提供します。しかし、代替技術への移行が推奨されているため、商用サポートの利用はあくまで「代替技術への移行までの一時的な対応」として考えたほうがよいでしょう。

 

まとめ

今回は2020年12月31日にAdobe Flash Playerのサポート終了を目前に控え、サポート終了により起こる事象とその対応策についてご紹介いたしました。今まで使用していたFlashのコンテンツが利用できなくなるため、早急に対応を行うことをおすすめします。

弊社リヴィティエでは、ビジネスロジックに影響を与えずに、HTML5,Angular に変換するサービスをご提供しております。Adobe Flash終了後に対応をするのではなく、早めに手をうつことが大切です。弊社ではAngularを使ったWebアプリケーション開発も行っておりますので、アフターサービスも万全です。

弊社サービスへご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

※参考

Adobe Flash Playerサポート終了情報のページ

https://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/end-of-life.html

Adobe Flash Player法人向けサポート終了情報ページ

https://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/enterprise-end-of-life.html

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