点群データ活用のメリット・デメリット
こんにちはリヴィティエ:PR担当です。
点群データによって建築物や施設情報を仮想空間に作ることで色々な使い道が生まれてきます。
点群データの使い道
用途として大きな施設や、建物の情報も、点群化することで好きなサイズに拡大縮小しながらモニター上で確認できるようしてみたり、物体の情報を点群上にプロットすることで相対位置を記録し、ナビゲーションとして利用する実用事例が増えてきています。
点群データのメリット
GPSなど「オンラインでの利用」を想定されたサービスの場合「それ以外の環境」の利用については極端に利便性が下がります。
その代わり、点群データは「データのかたまり」であるため、「データごと別の端末にコピーができる」という特徴があります。
専用ビューワーを入れたPC・タブレット上でリアルタイムに現地情報とマッチングさせることでオフラインでもユーザーを指定の位置に誘導することができます。
地下や建物内でも携帯電波の通信状態については不安がありますが、「ソーラー設備」なども立地的に広大なエリア(山間部)などに設置されるためネットへの接続条件が良くない場合があります。
そういった現場でインターネット接続環境に依存しない情報端末があれば、安全性を確保したまま利便性が向上すると思います。
点群データのデメリット
点群データを使ったナビゲート、情報管理のデメリットとしては「現場に行かないと見えない」という点です。
これは筆者が実際に感じた感想なのですが、ARビューワを現場に持ち込まなければ何も情報を得ることができず。普段インターネット越しに地図サービスなどを使って現地の雰囲気を掴んでいる感覚をもってる人間からすると少し違和感を感じました。
が、よくよく考えればそれが「セキュリティが高い」として評価することもできるなと考えが変わったことが面白い経験です。
これも考え方だと思うのですが、「現地に行かないと見えない」ことは無理して点群データだけで解決させるのではなくGPSなど他の技術を使って解決できます。そうなると「技術の最適な役割分担」という考え方が重要であると言えます。
またスキャナーによるデータの作成や、スキャンデータの変換。専用ビューワーの制作などGPSに比べると手軽に運用開始するにはまだ少し敷居が高い状況かと思います。
システム開発会社ならではのアイデア
弊社はシステム開発会社なのですが、比較的「業務基幹系システム」の開発が多く「バックオフィス」や「現地・現場」で利用されるソフト・アプリを多く手がけていることもあり、「現場寄り」のアイデアならたくさん浮かんできます。
まず思いつくのは「施設の配管」情報などインフラに関わる詳細な位置、形状情報を記録し利用する方法です。
ビルメンテナンスやホテルの営繕などの現場でマニュアルの代わりに写真と合わせて詳細な電子マニュアルを作成するという使い道があると思っています。
点群データは「位置情報(GPS)」のように広域の位置座標を扱うモノではなく、一定の敷地の中で使われることに対し有効なデータ形式だと言えます。
病院やオフィスビル、ホテルはお客様のプライバシーを確保するため高度なセキュリティレベルを求められます。
その割に複雑な建物形状や通路を利用しているため、図面や写真だけで関係者へ必要情報を伝えるのは困難かと思います。
インターネット上にガス管や電気配線など詳細な情報を配置できるはずもなく、機密レベルの高いデータアクセスが求められます。病院や商業施設など公共性の高い設備ほど(非公開部分の)インフラ設備に対しては高度なデータ管理が求められています。
そこで点群データを用いた「仮想現実(AR)」技術を使う事で、モニター越しにマニュアルを投影し、知識と経験を圧縮することが可能なソリューションを開発することが出来ると考えています。
最近はPCだけでなく、タブレットやスマートフォンといったデバイスの選択肢も増えてきており業務に最適なプラットフォームの選択が可能になっています。
十数年前には行き詰まってしまっていたアイデアも今なら実現することができます。
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〜見えるを手に取る〜
Point Cloud data AR Visualizer
点群データを利用したセキュアで新しいナビゲーションシステム
[ プレスリリース ]
株式会社リヴィティエ
拡張現実(AR)を駆使した新しいナビゲーションサービス『SpottAR』を正式リリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000133560.html
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